FDでオーバークールになんてなるの??
もしかしたらそう思う方も多いかもしれません。
意外に知られていないんですが、冬場は特にオーバークールになってしまうんです。
こちらのお客様は主に峠やサーキットをメインにスポーツ走行をされるお客様。
今回はオーバークール対策で作業のご依頼です。
追加メーターがついている車両でしたら、油温がどれくらいの状態で走っているかご存知の方もいるかと。
そもそも油温はどれくらいが最適なんでしょう?
理想は80-100度くらいでしょうか。
これはセンサーの場所がどこかにもよりますし、使用しているオイルの性能にもよりますね。
ただ、純正ツインのオイルクーラーのFDでも、外気温が10度以下になると
70度以下まで下がってしまう事があります。
これはサーキット走行でも起こりますし、普通の高速走行でも起こります。
考えられる事として、当然サーキット走行(特にタイムアタック時)の際、油温が低い状態で全開にするわけですから、エンジンに負担が掛かってしまいます。
もちろんサーキット走行しないから平気か?と言えば、それは違うんですよ。
皆さんが仲間内で夜のツーリングに行くとします。
普通に高速道路をランデブーしている途中で、誰かが踏んだら3速や4速で全開にしたりもしますよね?
それが結構危ないんですよ。。
最悪、養生テープでも良いので、冬場はある程度エアインテークをふさいで走行しましょう!
ということで、前置きが長くなりましたが、オーバークール対策をしていきますw
左右のオイルクーラーの手前にカットしたカーボンの平板を設置していきます。
あくまでイメージですが、インテークの2/3~3/4くらいをふさぐ感じです。
冬場は両側をふさいで、春と秋は片側だけ、夏は両方外すって感じでしょうか。
もちろんその都度バンパーを外さなくても撤去&取付出来るように考えて作りました。
ちなみにGLOWのデモカーもオイルクーラーはふさいで走行してました。
タイムアタック専用だった為、いつも装着したままでしたね。
サーキット走行前だったので、油脂類のメンテも行ってご納車です。
ちなみに対策後、エビスサーキットへ自走で向かう高速とサーキット走行中の油温は
今まで高速では60度近くまで下がっていたのが80度くらい、サーキット走行でも同様の80度くらいまで上がったようです。
本来はもう少し上げたいところですが、まずは効果が出て良かったです。
皆さんもロータリー車に乗ってる以上、オイル交換、プラグ交換のメンテには非常に気を遣っていると思います。
もちろんそれは大切な事ですが、たくさんお金を掛けてメンテをしても、オーバークールによって
最悪の場合、エンジンブローになってしまう事があるという事を覚えておいてもらえれば幸いです。
今回はカーボン板を使ってかっこよく対策しましたが、テープを貼ればタダみたいに対策できますのでw
それでは気が向いたらまた書きます!w